2017年6月13日、女優の野際陽子(のぎわ ようこ)さんが肺腺がんのため81歳で死去しました。
野際陽子さんと言えば、日本のドラマ界を牽引してきた大女優、これまで数々のドラマや映画に出演してきましたが、肺腺がんを患ってからは治療に専念しており、テレビで見ることは少なくなりました。
81歳という高齢とはいえ、野際陽子さんの死因が肺腺がんということで驚いた方も多いのではないでしょうか。
というわけで今回は、野際陽子さんの死因の肺腺がんについて、タバコが原因の肺腺がんだったのか、肺腺がんの症状やステージについて迫って行きたいと思います。
野際陽子の死去は肺腺がんが死因だった
まずは野際陽子さんが死去のニュースから見ていきましょう。
数多くのドラマや映画に出演し、存在感のある母親役などで人気を集めた女優の野際陽子さんが、13日、がんのため亡くなりました。81歳でした。
関係者によりますと、野際さんは3年前に肺せんがんが見つかり、手術や抗がん剤治療を行いながら仕事を続けていたということで、去年はNHKのドラマ「コントレール~罪と恋~」に出演したほか、ことしも4月にスタートした民放のドラマに出演していました。
先月から東京都内の病院に入院し、13日の朝、親族にみとられながら亡くなったということです。
野際陽子さんは2014年に肺腺がんが発見され、当時は肺腺がんの治療よりも仕事を優先していたということで、これが女優魂というものなのでしょうか。
その後、仕事が一段落したため肺腺がんの治療に専念、比較的早期の発見だったことから手術は成功しました。
しかし、翌年がんを再発。
2度目のがん発見も、手術をしてなんとか一命は取り留めたものの、かなり肺が萎縮してしまい、呼吸をするのも苦しいほどだったそうです。
その後、抗がん剤治療によって仕事復帰出来るまで回復したようですね。
そして、2017年5月末ごろから体調不良のため都内の病院に緊急入院しています。
今後も仕事は入っており、復帰が期待されていましたが2017年6月13日、帰らぬ人となりました。
肺腺がん発見から約3年という期間で亡くなったことになります。
野際陽子の肺腺がんは喫煙が死因だった
肺腺がんとは、その名の通り、肺に出来る癌です。
肺腺がんになる原因は様々ですが、主な原因はタバコの喫煙や喫煙者が吐く煙(副流煙)による受動喫煙によるものです。
野際陽子さんは若い頃は喫煙していたということなので、もしかすると肺腺がんの原因は喫煙だったかもしれませんね。
しかし、大女優という事で打ち上げや付き合いの席が多くなってくるでしょう。そうすれはタバコを吸う人も多いでしょうから、副流煙による受動喫煙も多くなってくると思います。
この副流煙には、タバコを吸う人が直接吸い込む主流煙に比べ、ニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれているのです。
という事は、タバコを直接吸う人よりもまわりに居て副流煙を吸っている人のほうが肺腺がんになる確率は高いのです。
肺腺がんの他にも、脳卒中や心筋梗塞など呼吸器系の病気になりやすく、タバコを吸う人だけでなく、まわりも気をつけなければなりません。
それでは、肺腺がんとはどういった症状なのでしょうか。
肺腺がんの症状
- 激しい咳
- 少しの運動でも息切れしてしまう
- 呼吸が困難になる
- 胸の痛み
- 痰に血が混じる
- 体重が減少する
野際陽子さんの場合は肺腺がんにより、肺が萎縮してしまい、かなり息苦しかったそうです。
野際陽子の肺腺がんはステージはいくつ
気になる野際陽子さんの肺腺がんのステージはいくつだったのでしょうか?
肺腺がんにはステージが0から4までステージがあり、数字が増えるごとに症状が重症化します。
野際陽子さんの場合、発見当初は早期発見と言われていたのでステージ1だったことが予想出来ます。
肺腺がんのステージによる5年生存率は、
- ステージ1:58%
- ステージ2:44%
- ステージ3:18%
- ステージ4:2%
野際陽子さんの肺腺がんのステージ1でも5年生存率は58%で、半々ということで改めてがんは恐ろしい病気だと感じさせられます。
このニュースを45秒で解説
女優の野際陽子さんが死去しましたが、81歳ということで長生きしたほうではないでしょうか。
野際陽子さんの死因にもなった肺腺がんは息をするのも辛いと言いますから、闘病生活はかなり辛かったでしょう。
野際陽子さんは、若い頃にタバコを吸っていたそうですが、かなりのヘビースモーカーだったのでしょうか。
さらにドラマ『TRICK』で娘役で共演した仲間由紀恵さんは、夫の田中哲司さんの不倫が発覚したばかりというタイミングで、仲間由紀恵さんからしたら悲しい出来事が立て続けに起こったことになります。